艇の紹介:この取材艇は、平成1年進水のヤマハFR34です。発売当初から波きりの良さと広めのデッキでフィッシングやクルージングに適した艇です。新艇から既に22年程経過していますので、全体的には経年相当のコンディションです。外観程度:取材時は、上架されて船底清掃及び塗装を施されているところでしたので船底部分も全て確認出来ました。ハルはさすがに経年使用が感じられる部分も見られました。大きくは無いものの補修後が右舷バウ側に確認出来ました。細かく見ると所々凸凹の所や小傷等も見受けられました。船内の程度:アフトデッキはゆとりある広さを確保されています。最後部にはスパンカーを備える金具が装備されています。取材当日はスパンカーは見当たりませんでした。オーナー様へ確認しましたら、別途お持ちになられているそうです。デッキ部分も清掃が施されており経年以上のコンディションでした。フタ類は割れは無いもののヒンジ部分が破損している所が何箇所か有りました。全体的にデッキは経年使用のせいか少しゆるく感じました。デッキ表面の塗装のハゲやスレは気になる程では有りませんが見受けられました。気になる方は、一度塗装を剥離して、専用の塗料で塗り換えると見違えると思います。右舷側には海水デッキウオッシャーが装備されており、キャビン入り口左舷側にはデッキシンク及びシャワーも備えています。ハンドレールはもたれたり引っ張ったりしましたがグラ付きはありませんでした。フライブリッジ:フライブリッジのシート2客は取材当日はビニールを被っていましたのでシートの状況は確認出来ておりません。FBオーニングはそろそろ張り替え時期が来ているよう感じます。FBパネル等はやはり使用感はそれなりに感じます。操作上は使用し易そうです。コックピット/キャビン:GPS魚探や航海計器等のメーター類は、不具合等も無くコンディションは良いとの事です。ドライバーシートとゲスト用ソファーは、経年使用等で付いたスレやシミ、汚れは確認出来ますが、破れ等は無く使用するには問題ないコンディションです。ギャレーは船齢を考えるとやはり錆等が少なくとも見受けられます。個室電動マリントイレは問題なく使用できるようです。Vバースのシートも使用によるスレ等は見受けられます。バース内のシミも隠せません。この船齢になるとハッチのシールに劣化等がよくあり、そこからの湿気が入り込む為か、なんとなくジメッとした感じがありそうですが、取材時は感じませんでした。全体的には色あせ、シミ、汚れ等は年式相応とお考えください。機関関係:ヤマハ発動機(株)製 SX625 ディーゼル 310馬力エンジンを1基搭載されています。コンディションも不具合なく機関好調との事です。アワーメーターは不明だそうです。オーナー様は、何時も安心して使用できる状態を保たれておられるそうです。メンテナンス状況等は見学時にオーナー様にお聞きになられると良いでしょう。