今回ご紹介の艇は2007年モデルのBAYLINER265。世界で最も販売台数の多い米国BAYLINER社のサンブリッジタイプ、シエラシリーズの26ftモデルです。サンブリッジタイプの特徴は、なんといっても広いキャビン。この艇も26ftとしてはかなり広めな豪華装備のキャビンがあります。フライブリッジのクルーザーの場合、操舵席とキャビンが分かれてしまうのが難点ですが、サンブリッジの場合はキャビンと操舵席が隣り合わせのため一体感があることも魅力です。
進水から16年ほど経ちますので、経年劣化や使用に伴う小キズなどはありますが、現在はマリーナで陸上保管されており、充分な手入れをされているため良好な状態を保っています。
外装部分では、ハルサイドのデカールやラインテープなどに補修跡などが数カ所ありますが、ハルや船底に大きな損傷や補修跡は見られませんでした。ガンネルも大きな曲がりや欠けもなく良好な状態でした。前オーナーから現在までは陸上保管艇ですが船底塗装が施されています。ドライブの塗装などを見ると以前は係留保管をされていた時期があったかもしれません。ペラはステンレス製のディアブロタイプ、気になる欠けやクラックもありませんでした。
エンジンはMercruiser社製 MCM5.0MPI、260PSで燃料はガソリン、同クラスのシーレイにもよく使われているタイプです。このエンジンにはアワメーターがないため使用時間は不明です。2年ほど年に購入されてから、マリーナで徹底的にエンジンやドライブのメンテナンスが施されています。エンジンはロングブロックを換装組換されています。2023年4月にバッテーリー×2を新品交換しています。取材当日は陸上のみの取材のため、エンジンを始動させていませんので、詳細は商談の際に試乗してご確認ください。
現在のオーナー様は、2021年4月に中古艇として入手され約2年間使用されましたが、今回、釣り船に乗り換えたいとのことで取材の依頼がありました。オーナー様は過去にPC-27などを所有されていて、このクラスの艇には詳しく、この艇を入手されてからのメンテナンス記録や交換部品などの履歴も丁寧に保管されていました。
定員は12名。気軽な近隣でのショートクルーズやマリーナステイなど楽しみ方は豊富です。ぜひご検討ください。